生命保険は何歳まで入れますか
Q.お早うございます。今日はどんなお話を聞かせて戴けるのですか。
A. 谷口さんは生命保険に入られていますか。
Q. はい、少ない金額ですが、入っています。
A. ところで、生命保険には何歳くらいまで加入できるかご存じですか。
Q. よく知りませんが、70歳くらいまでですか。
A. 今は男性が78歳、女性が85歳の平均寿命の時代ですから、保険会社によって少し差がありますが、通常は80歳を最高にしている会社が多いです。
ところが中には85歳まで加入できるという保険会社もあります。
Q. でも、先生は以前保険を購入するときは何か目的があるとおっしゃった記憶があるのですが、85歳で生命保険に加入するとはどんな目的ですか。
A. はい、保険の目的はいくつかあるのですが、このケースで考えられるのは相続税の資金の準備と相続税法上の恩典を取るためでしょうね。
Q. 相続税の資金準備とはどのようなことをいうのですか。
A. 相続税は原則として現金で納税しなければなりません。
その例外として土地や株の相続財産を物納したり、何年かかけて分割払いする延納という制度がありますが、相続財産中に現金があれば相続税の納付に困ることが少なくなります。
親心から、亡くなった後のことを考えて、相続財産の内容を考えるということです。
また、現金がある方が、相続財産の分割をおこないやすいという面もあります。
Q. 相続税法上の恩典とはどのようなことをいうのですか。
A. 法定相続人が保険金を受け取る場合には、その相続人一人あたり500万円を限度として非課税枠があるのです。
Q. そうすると保険に入ってすぐに相続ということになれば、その分だけでも財産が減るということですか。
A. はい、これ以外にも保険を利用する相続対策はいくつかありますが、例えば、生きている間に自分を保険対象とする生命保険に加入し、毎年の掛け金を贈与することにより、保険受取人を相続人に指定するという方法があります。
こうすると、比較的低い税率で贈与税を毎年支払いますが、相続時の相続税対象外となることがあります。
他に、年金タイプの保険に加入して有利な評価をしてもらうという方法があります。
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