「医療法人売ります・買います」  株式会社マース・タックスコンサルティング


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医療法人売ります・買います

Q.お早うございます。今日はどんなお話を聞かせて戴けるのですか。

A. 今日は医療法人のM&Aというお話です。

Q. え、病院も売ったり買ったりできるのですか。

A. はい、病院とは医療法人であったり、財団であったりしますので株式会社のように株式を単純に売買はできません。
しかし、株式に相当する持分が存在する医療法人についてはその持分を、持分が存在しない法人や財団については代表者たる理事長の地位変更を行うことによって経営権を引き継ぐことができます。

Q. どのような方が買われるのですか。

A.  医療法人または個人のお医者さんが中心ですが、医療の自由化をにらんで一般法人も買い手となられています。

Q. どういう目的で買われるのですか。

A.  医療の世界では増大する医療費の削減ということで医療保険費用の圧縮が図られています。
そのため、ベッド数50以上150以下の中小病院の経営が非常に苦しくなっています。
しかし、ベッド数は規制によって自由に増やすことはできません。
そこで、採算が成り立つ200床以上の病院への転換を図ることが一つの目的となります。
また、医療業界の経営効率の悪さやサービスの低さに注目し、患者本位の効率よい病院経営を指向される一般法人も居られます。

Q. どういう方が売られているのですか。

A. 後継者が居られない病院や経営に失敗して資金的に行き詰まる病院が対象になります。

Q. お医者さんは頭の良い方が多いから経営に失敗するなんて考えられませんね。

A.  戦後の日本は医者の数が絶対的に不足し、又、医療保険を国中に普及する為、医者や病院に有利な条件で保険点数が設定されていました。
その結果、経営能力に関係なく誰でも儲けることができました。
しかし、現在、医者は過剰傾向にあり、高齢化による国民医療費の増大を食い止めることが急務となっています。

Q. お医者さんも大変なのですね。

A. 医療サービスの質的向上を図りつつコストを削減するという非常に困難な経営上のテーマを解決する時に、技術者である医者が必ずしも良い経営者ではありません。
ですから、医者の資格をもって自由競争に耐えられる経営者を養成することが非常に重要なテーマとなっています。

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