税理士の選び方
Q. お早うございます。今日はどんなお話を聞かせてもらえるのですか。
A. 今日のテーマはこれから始める事業が確実に儲かると予定している人に対するアドバイスです。
Q. 一体どんなアドバイスですか。興味ありますね。
A. 事業を始める時にはある程度規模が大きければ会社を作ることを考えますね。
その時、新しい会社を設立することが常識です。
しかし、その常識は必ずしも絶対的ではありません。
Q. ということはそこに何かあるわけですね。
A. はい、これから始める事業が絶対に儲かるとわかっている場合には税法上の繰越欠損金を持っている休眠会社を購入することを考えます。
そして所得が生じてもその欠損金を使えば法人税等を支払わなくとも良いことになります。
Q. 税法上の繰越欠損金とは何ですか。
A. 法人税法では損失が生じた場合には、発生年度の翌五年間の所得と相殺することを認める制度があります。
Q. 休眠会社とは何ですか。
A. その会社の事業目的が終了した為、実際には活動していないが清算されていない会社のことを言います。
Q. でも損失を抱えた会社を買っても怖くないですか。
A. 資本金以上に損失を抱えた会社は買えませんが、信頼できる相手先からならばこういう会社を買えることがあります。
幅広く事業を行っている会社なら、将来の事業展開を考えてこういう休眠会社を幾つか持っていることがあります。
Q. 税法上の規制はないのですか。
A. 米国の税制ならば、50%以上の株主が変更されたり、会社の事業内容が全く変わった場合には繰越欠損金の引継ぎ制限に関する規定がありますが、現行の日本法人税制にはその規制はありません。
Q. 他に何かアイデアがありますか。
A. どこで事業活動を行っても良いという法人の場合には沖縄県に会社設立することをお勧めします。
一定の条件を満足すれば設立後10年間、税金が約3分の1だけカットされます。
音声でもお楽しみいただけます。これから始める事業が確実に儲かると予定している人へ